芳武茂介の世界

「私の転機」

  昨秋木版画棟方志功氏をモデルにしたテレビドラマを見た。おおよそ私たちと年があまりちがわぬ画家の生涯が、小説のなりテレビドラマになるのは珍しい。セリフに「帝展」という言葉がしきりに飛び出す。今の人たちには考えられぬだろうが、帝国美術院が主催する官展に入選することが、当時の画学生、とくに田舎からでてきた若者たちの一大願望だったことがよく物語られていた。

私の工芸デザイン

日本の風土で育ち、形づくられた簡素な生活文化のうちで工芸を愛する。  伝統的な固有工芸技術のなかには、今日の生活に機能する要素が少なくない。より今日に機能するためには、工芸とは本来文化財であると同時に経済財だったことをあらためて考えたい。
技術の普及発達と、民主主義社会の出現を背景にしてクローズアップしたデザイン思考はモノを生む側の論理だけにとどまらず、モノの流通や消費をも踏まえた生活用具の良質主義にほかならない。
私はデザインの姿勢に立つ工芸家のつもりで仕事をつづける。


芳武茂介デザイン・絵画展示室のご案内

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芳武茂介が愛した故郷、南陽市宮内の宮内公民館内に芳武茂介の仕事が展示されています。
山形鋳物の鉄器、信楽焼の陶灯、ガラス花器、陶絵、絵画等
ぜひご覧ください。

山形県南陽市宮内3478
TEL/FAX:0238-47-3112
日祭日・月曜日休館 9:00〜17:15
◎おいでになる際は、お電話にてご連絡下さい。



芳武茂介(よしたけもすけ) 「デザイン多々益々弁ず」

「デザイン多々益々弁ず」 芳武茂介(よしたけもすけ)
日本デザイナー・クラフトマン協会理事 武蔵野美術大学教授 

戦後のデザイン運動は産業の復興にともなって急速に伸び、驚くような短期間で、モノの豊かな社会の建設に一役を演じた。目新しい機器類を大量に家庭に送りこんだ工業デザイン、映像や音響を新しいメディアに加えたコミュニケーションデザイン。ともにデザインをよく弁じて、それを世に認識させた役割は大きい。